【最終戦】闇黒色の街【VS WORLD】 2014/06/14_Sat_15:28

謝肉祭を控えたシンオウの街は賑やかさを増していた。
　祭りを楽しみにしながらシンオウの地を踏む観光客や市民、不穏な事が起きないよう警戒を怠らず警邏を続ける騎士団の人達。
　私もその手伝いとして街中を警邏していた時、事件は起きた。

　空が暗闇に包まれる。
　街が暗闇に包まれる。
　夜の景色と化したこの街並みにざわりざわりと湧き上がる不快な気配。
　ずるり、と姿を現すは漆黒の人型。わずかに表情が伺えられるその人型は各々何処かへ駆けていく。



「何が、起きていると　言うんですか……？！」
　いきなり現れた異形の存在に一般人達は悲鳴を上げ、混乱の情を露にしながら逃げ惑い始める。
　近くにいた騎士団の者は慌てて避難誘導を執り行う。

　それを見た私もまた、その誘導の手助けを始めていった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　暗闇に包まれる景色と闇の分身を目撃。
　千鳥は一般人の避難誘導を優先して行い始めます。