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ポケダン(探検隊)チーム『シノギリハ』・『マシュマロ』・『ひだまり』・『カクテル』のネタを殴り書くそんなブログ。
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トージョウさんの介入によって千鳥他諸々を取り逃がしました



 *****

「――とんだ邪魔者が入ったものだ。」
 何処か興が醒めた調子で人気の無い空間を眺めながら、口から零れた感想はその程度だった。
 刺し傷や切り傷、開いた古傷から赤色がにじみ出し、ジクジクと痛みを自身の神経へ伝えていく。伝わっていく痛みに反して思考は冷静で。空っぽとなっている空間を見渡し、事実を受け止めていた。
 足音ももう聞こえない。負傷の度合いと遠くなった足音から、少なくとも単独で追いつくのは不可能だろうと自分の中で結論付けると、壁に背を預けた。深呼吸を努めるも、その呼吸は若干荒さが目立ち、じっとりと脂汗も浮かんでいる。

(……それにしても)
 最後に捕らえられたチドリはともかく、まさか尋問で発狂した輩らを。30近い数の“捨て駒”も全員回収されたのは正直予想外だった。
 どうせトージョウの者にけしかけ双方が争っている所を諸共潰そうということでいなくなることに対しての感傷は皆無に等しいが、実質他人に横取りされた事に対しては苛立つものがある。彼等が自主的に逃亡を試みれないくらいには調教は出来ていると、自分の中では自信があったからだ。
 いやはや、流石は常人では測れない術を持つ異国の民と言うべきか、とクツクツと笑いながら心の中で評価する。
「……」
 一度目を伏せ、数秒の間をおいて再び目を開く。
「チドリの方は、ちょっと勿体無かったな」

 主を求めているのに、それを今まで得る事が出来ず。それを当たり前に得ていた同族に内心羨望や嫉妬を覚えていただろう、忍の女。
 奴の内に潜む劣等感も羨望も嫉妬も憎悪も憤怒は、理解出来る。共感する事が出来る。
 何故ならそれは“かつての俺”が抱き感じたものと同質だから。

 アイツが求めてやまないものを、ぽっかりと深く空いてる隙間を、せっかく此方が与えて埋めてやろうとしたのに。やはりその羨望も嫉妬も理解出来ない周囲は邪魔しかしないのかと、呆れるばかりだ。
 主を得られてない事にコンプレックスを抱いている彼女にとって「俺が主になろうか」という誘いは甘美な響きに聞こえるだろう。例えその発言をしたものが、先程己を手篭めにした輩であっても。
 そのままその甘美な誘惑に惹かれ此方側に来たら上々、此方の誘いを拒んだ際は

「……その時は暴力(コイツ)で、その拒絶を撤回させるだけだ」

 この手で奴の周辺を壊して逃げ場をなくし。その体を犯し、その心に恐怖を植え付け、此方を拒む意思そのものを喪失させ服従を誓わせる。
 あの時親に此方の要求を飲ませたこの暴力(ちから)は人間である以上、アイツにも有効だ。

 今回は遭遇そのものは偶然としても、尋問の手段として陵辱した。
 それによって奴の心は暫くその傷によって、此方を忘れる事は難しいものとなっている。俺が発した言葉も、強要した行為も、与えた痛みも、全て、記憶として残るだろう。
 これで身篭ったら、一層俺の存在を忘れる事は出来なくなる上、俺の元に降らざるを得なくなる。
 クツクツと歪んだ笑みが零れる。



 何が何でも、手に入れてやる。

***********************************

 抱いたものは “執着”

 ※中の人は自宅回収の道へ歩いていきました。

 「かつての俺」と言っているけど、彼が求めてやまないものは実際の所今もまだ得られてないです。
 家庭内暴力の時に「暴力で得られるんだ」といった勘違いもあって、若干現実から目を逸らしています。

 それでは彼に現実を見せる時間を設けようか。
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1990/03/09
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色々
自己紹介:
幼い頃からの任●堂っ子。
闇の探検隊をプレイ中。
擬人化リクエストは消化しきれない。
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