ポケダン(探検隊)チーム『シノギリハ』・『マシュマロ』・『ひだまり』・『カクテル』のネタを殴り書くそんなブログ。
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互いの立場を認識する遭遇
※いろいろと、背後に注意
※いろいろと、背後に注意
*****
ピチョン……という音と共に、闇の中で冷たい何かを千鳥は自身の頬に感じた。
「――う、ん……」
うっすらと目を開ければ、視界に広がるのは茶色をした地面。若干薄暗いものの、灯りがあるのだろうか、ある程度の視界を確保された地面の表面はぬめりとした印象を持ち、千鳥は外套を纏ったままでその地面に寝転がされていた。両手の親指の付け根は紐で括られ拘束されている。
(先程まで、私は 何を――)
このような姿になっている経緯を思考しながら千鳥はゴロリと一度横へ転がり、上体を起こそうと試みるも、満足に力が入らずクテンと横たわる結果となった。
(……あの時の毒が、まだ残ってるのか……!)
苦い表情を浮かべる彼女の脳裏に浮かぶのは一番最後の戦闘の記憶。ホウエン軍と思しき男女の攻撃に込められた毒、それが原因で彼女は一時意識を飛ばす事となった。
「どこぞの大尉が作った毒を盛られた気分はどうだ?」
彼女が思考している中聞こえた、カツンという足音。その声に聞き覚えがあった千鳥は咄嗟に視線を声がした方へ向ける。その視線の先には灰色のソールをした白ブーツ、見上げれば色黒の肌に赤黒い髪をした男性が此方に近づいていた。
「……ルタニア、ステブ クラス……?」
千鳥はその男の名前を恐る恐る呟く。
「へぇ、きちんとフルネームまで覚えていてくれてたとは光栄だね。名前ばかりで苗字で呼ぶ輩は稀だからな」
そう言ってルタニアは笑みを浮かべ、懐から何かを取り出した。それは掌に収まるほどの大きさをした小瓶で、赤みがかった茶の液体が僅かな振動で揺れている。
怪訝そうに小瓶と中身の液体を眺める千鳥に対し、ルタニアは「安心しな、コイツは“解毒剤”だ」と言い、小瓶を片手に彼は彼女の上体を起こす。小瓶の蓋を取ると、彼はそれを彼女の口元に近づけるわけでもなく、むしろ己の口元に近づけて中の液体を口に含む。
「?! 何を――」
その光景を見て千鳥が物言いを行おうとしたのと、ルタニアの右手が彼女の顎を掴み顔を近づけたのはほぼ同時の事であった。
ポカンと開いた千鳥の口を覆うようにルタニアの口が重なる。息苦しさに身を捩じらせる彼女を、小瓶をその場に捨て空いた彼の左腕が彼女の首の後ろを乱暴に押さえ固定する。トロリとした液体の感触が千鳥の口内を刺激し、そのまま液体は奥へ流し込まれた。
コクリ、と千鳥の喉が鳴る。その音を確認したルタニアは顔を彼女から離し、様子を伺う。彼女はゴホゴホと咳き込むも、暫くしたら楽になったのか、呼吸を整え、彼の目を見つめながら尋ねた。
「何故、敵である此方にわざわざ解毒剤を……」
「それも、直接口に流し込むのではなく口移しで投与した意味は」千鳥の問いにルタニアは端的に答える。
「毒や自白剤を使っての尋問は俺の中ではあくまで“最終手段”だからな」
「口移しは単なる嫌がらせさ」と付け加え、ルタニアは手近の岩に腰を掛ける。
「……さて、さっき“尋問”という単語を出したと言うのもあるし、俺の目的は何となくわかってくれているだろうが、俺はお前から情報を吐き出させるために来た訳だ」
「そちらの陣営の目的、数、配置、戦闘方法、その他諸々……」彼の指は数えるように折られていく。
「その辺の事をさっさとゲロッてくれると喜ばしい限りだね」
ルタニアはそう言った後、千鳥の反応を伺う。千鳥は思考しているのか僅かに俯いており、一分ほど静寂が続いた所で、ポソポソと発言した。
「……我々はシンオウから警護の依頼をされ、この山に来た……」
その一言を言うと、彼女は顔を上げ彼の顔を見る。
「それ以外は言えない。この土地に侵入してきた“敵”に全ての情報を開示出来るほど私は愚かではないと思うから」
千鳥は言う。ルタニアはその言葉を、気だるそうに頬杖をつきながら聞いていた。
それより後、千鳥もルタニアも何も言わない。
静寂が続く。その静寂を破ったのは、ルタニアの一言だった。
「そう言ってもらえて ありがてぇよ」
「……は?」
ルタニアの言葉に、千鳥は呆然とする。「どういうことだ」と尋ねようとした彼女の背筋にゾクリと悪寒が走った。その視界に映るのは嗜虐的な笑みを浮かべるルタニアの姿。
「そうやって反抗してくれないと、こっちもやり甲斐がねぇもんなぁ……!」
吐き出された低い声にはどこか歪な欲望が見え隠れしており、彼を見つめる彼女の目にわずかな動揺が表れた。
嫌な予感がする、そう本能的に感じた彼女は逃亡を試みるもそれより早くルタニアの手は彼女を後方へ倒れるよう突き飛ばす。
「それじゃぁ」
ルタニアは言う。
「楽しい、愉しい」
その声は無邪気に、その目は楽しそうに、その心はこれから現れる歪な快楽を待ち望みながら。
「“拷問(尋問)”の時間といこうじゃないか……ッ」
冷たい大地の上に組み敷かれ
その両手は拘束され
抵抗は虚しく男の暴力は続けられた
悲痛な叫びを上げる彼女の声を聞き入れる様子も無く
“乙女”は“女”へと変化する事を強制され
男はただ己の欲を満たしていった
***********************************
千鳥がルタニアに拷問されるという回
拷問と言ってるけど、やってることは紛れもない強姦なんだけどね!
千鳥が感情全開というのも新鮮さを感じつつ、ルタニアに対しては「やべぇコイツ早く
どうにかしないと」と感じた記憶もございます
【どうでもいい余談・補足】
・ルタニアは尋問において「毒や自白剤はあくまで“最終手段”」というスタンス
自分の暴力で吐き出させた方が彼的には昂ぶるものがあるらしい
(毒で苦しんでいる中毒消しの存在をチラつかせ縋らせるのも楽しいみたいだが
それよりも自分の暴力で屈服してくれる方が楽しい様子)
・千鳥が目的を言ったのは毒消しの礼
また、警護している旨は伝えても問題ないと考えたのと、軍にその情報が知られれば
穏便に話をしてくれる者もいるのではという淡い期待があったり
・「男はただ己の欲を満たしていった」とあるが、満たした欲は“支配欲”、not Sい欲
おまけ(事後)
「――う、ん……」
うっすらと目を開ければ、視界に広がるのは茶色をした地面。若干薄暗いものの、灯りがあるのだろうか、ある程度の視界を確保された地面の表面はぬめりとした印象を持ち、千鳥は外套を纏ったままでその地面に寝転がされていた。両手の親指の付け根は紐で括られ拘束されている。
(先程まで、私は 何を――)
このような姿になっている経緯を思考しながら千鳥はゴロリと一度横へ転がり、上体を起こそうと試みるも、満足に力が入らずクテンと横たわる結果となった。
(……あの時の毒が、まだ残ってるのか……!)
苦い表情を浮かべる彼女の脳裏に浮かぶのは一番最後の戦闘の記憶。ホウエン軍と思しき男女の攻撃に込められた毒、それが原因で彼女は一時意識を飛ばす事となった。
「どこぞの大尉が作った毒を盛られた気分はどうだ?」
彼女が思考している中聞こえた、カツンという足音。その声に聞き覚えがあった千鳥は咄嗟に視線を声がした方へ向ける。その視線の先には灰色のソールをした白ブーツ、見上げれば色黒の肌に赤黒い髪をした男性が此方に近づいていた。
「……ルタニア、ステブ クラス……?」
千鳥はその男の名前を恐る恐る呟く。
「へぇ、きちんとフルネームまで覚えていてくれてたとは光栄だね。名前ばかりで苗字で呼ぶ輩は稀だからな」
そう言ってルタニアは笑みを浮かべ、懐から何かを取り出した。それは掌に収まるほどの大きさをした小瓶で、赤みがかった茶の液体が僅かな振動で揺れている。
怪訝そうに小瓶と中身の液体を眺める千鳥に対し、ルタニアは「安心しな、コイツは“解毒剤”だ」と言い、小瓶を片手に彼は彼女の上体を起こす。小瓶の蓋を取ると、彼はそれを彼女の口元に近づけるわけでもなく、むしろ己の口元に近づけて中の液体を口に含む。
「?! 何を――」
その光景を見て千鳥が物言いを行おうとしたのと、ルタニアの右手が彼女の顎を掴み顔を近づけたのはほぼ同時の事であった。
ポカンと開いた千鳥の口を覆うようにルタニアの口が重なる。息苦しさに身を捩じらせる彼女を、小瓶をその場に捨て空いた彼の左腕が彼女の首の後ろを乱暴に押さえ固定する。トロリとした液体の感触が千鳥の口内を刺激し、そのまま液体は奥へ流し込まれた。
コクリ、と千鳥の喉が鳴る。その音を確認したルタニアは顔を彼女から離し、様子を伺う。彼女はゴホゴホと咳き込むも、暫くしたら楽になったのか、呼吸を整え、彼の目を見つめながら尋ねた。
「何故、敵である此方にわざわざ解毒剤を……」
「それも、直接口に流し込むのではなく口移しで投与した意味は」千鳥の問いにルタニアは端的に答える。
「毒や自白剤を使っての尋問は俺の中ではあくまで“最終手段”だからな」
「口移しは単なる嫌がらせさ」と付け加え、ルタニアは手近の岩に腰を掛ける。
「……さて、さっき“尋問”という単語を出したと言うのもあるし、俺の目的は何となくわかってくれているだろうが、俺はお前から情報を吐き出させるために来た訳だ」
「そちらの陣営の目的、数、配置、戦闘方法、その他諸々……」彼の指は数えるように折られていく。
「その辺の事をさっさとゲロッてくれると喜ばしい限りだね」
ルタニアはそう言った後、千鳥の反応を伺う。千鳥は思考しているのか僅かに俯いており、一分ほど静寂が続いた所で、ポソポソと発言した。
「……我々はシンオウから警護の依頼をされ、この山に来た……」
その一言を言うと、彼女は顔を上げ彼の顔を見る。
「それ以外は言えない。この土地に侵入してきた“敵”に全ての情報を開示出来るほど私は愚かではないと思うから」
千鳥は言う。ルタニアはその言葉を、気だるそうに頬杖をつきながら聞いていた。
それより後、千鳥もルタニアも何も言わない。
静寂が続く。その静寂を破ったのは、ルタニアの一言だった。
「そう言ってもらえて ありがてぇよ」
「……は?」
ルタニアの言葉に、千鳥は呆然とする。「どういうことだ」と尋ねようとした彼女の背筋にゾクリと悪寒が走った。その視界に映るのは嗜虐的な笑みを浮かべるルタニアの姿。
「そうやって反抗してくれないと、こっちもやり甲斐がねぇもんなぁ……!」
吐き出された低い声にはどこか歪な欲望が見え隠れしており、彼を見つめる彼女の目にわずかな動揺が表れた。
嫌な予感がする、そう本能的に感じた彼女は逃亡を試みるもそれより早くルタニアの手は彼女を後方へ倒れるよう突き飛ばす。
「それじゃぁ」
ルタニアは言う。
「楽しい、愉しい」
その声は無邪気に、その目は楽しそうに、その心はこれから現れる歪な快楽を待ち望みながら。
「“拷問(尋問)”の時間といこうじゃないか……ッ」
冷たい大地の上に組み敷かれ
その両手は拘束され
抵抗は虚しく男の暴力は続けられた
悲痛な叫びを上げる彼女の声を聞き入れる様子も無く
“乙女”は“女”へと変化する事を強制され
男はただ己の欲を満たしていった
***********************************
千鳥がルタニアに拷問されるという回
拷問と言ってるけど、やってることは紛れもない強姦なんだけどね!
千鳥が感情全開というのも新鮮さを感じつつ、ルタニアに対しては「やべぇコイツ早く
どうにかしないと」と感じた記憶もございます
【どうでもいい余談・補足】
・ルタニアは尋問において「毒や自白剤はあくまで“最終手段”」というスタンス
自分の暴力で吐き出させた方が彼的には昂ぶるものがあるらしい
(毒で苦しんでいる中毒消しの存在をチラつかせ縋らせるのも楽しいみたいだが
それよりも自分の暴力で屈服してくれる方が楽しい様子)
・千鳥が目的を言ったのは毒消しの礼
また、警護している旨は伝えても問題ないと考えたのと、軍にその情報が知られれば
穏便に話をしてくれる者もいるのではという淡い期待があったり
・「男はただ己の欲を満たしていった」とあるが、満たした欲は“支配欲”、not Sい欲
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プロフィール
HN:
小慶美(シャオチンメイ)
年齢:
34
HP:
性別:
女性
誕生日:
1990/03/09
職業:
一応学生
趣味:
色々
自己紹介:
幼い頃からの任●堂っ子。
闇の探検隊をプレイ中。
擬人化リクエストは消化しきれない。
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