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ポケダン(探検隊)チーム『シノギリハ』・『マシュマロ』・『ひだまり』・『カクテル』のネタを殴り書くそんなブログ。
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タイトルに意味はありません



辻原清司の話

出生が明らかになった後の話

2012/02/25
 書き直し:小説というより雑記みたいなスタイルに



 *****
「清司(あやつ)は辻原家(わたし)の血を引いておらぬ」

 その僅かな言葉だけで、私の中にあった“何か”が音を立てて崩れていった。



 眠るというよりも、意識が飛ぶ感覚。そのたびに決まって一つの夢を見る。
 暗闇に独り私は佇んでいて、ただ、その闇の中に流れてくる映像を見ているだけの、夢。

 流れる映像は己の過去で、

 受け入れたくない一つの事実で。

 繰り返し流れていく映像を見るたびに私は声ならぬ叫びを上げ、暗闇野中に佇む“何か”は、私に語りかけてくる。
 耳に入ってくる言葉を、事実を、現実を拒絶したいがために――


 ――現実の私は自身を傷つける。


 何かが私に語りかけるたびに、
「清司(あやつ)は辻原家(わたし)の血を引いておらぬ」
 一つの事実を突きつけられるたびに、
「奴は」
 刃物を握り、刃を肌に突き立て、次から次へ刻み付ける。


「峠崎家の者の子だ」


 意識が現実に戻れば自分の身体は傷だらけ。
 あらゆる感情が、ぐるぐると私の中で巡って、荒々しい流れを生み出した。
 あの日。土砂降りの雨の中、笑っても、嗤っても、決して収まる事のなかった感情。
 優しさに甘えて泣いても、静まることは無くて。

 嗚呼、記憶も何もかも失って、ゼロの状態に戻れたらどれだけ幸せなことだろう。

 いっそ忘れてしまおうか。
 家族の事も、求めていたものも、自分のことも、全て。
 ……今、自分は笑っているのだろうか?
 刃の矛先は、当然自分。
 べっとりと血が付着した刃は、私の命をどう捉えているのだろうか。

 何の他愛も無い存在だろうな……。


 ……。
 …………。

 何だその目は



 何故、止める?



 やめろ
 そのような目で私を見るな
 アイツと同じような言葉を、私に向けるな
 重なるから
 思い出してしまうから

 何故抵抗しない
 拒絶なんて簡単に出来るのに、
 私の傷だらけの腕なんて、簡単に振り払えるのに
 その目は何の感情と共に私を見る?

 完璧でも何でもない、
 どう足掻いても誰も私のことを見てなどくれないのに


 そうだ

 全て、無駄だったんだ


 私が晃司に抱いてきた嫉妬も羨望も劣等感も、
 親に抱いた一つの望みも、
 過去アイツに抱いた恋慕も憎悪も、何もかも

 無駄なものと知ったのに
 報われるものなんて何もないと理解したのに

 同情するな
 私に優しくするな
 私を受け入れるな




 その優しさに、また私は甘えてしまうから


「                    」
 その言葉を、もっと昔に言われていれば……

******************************

2月8日
 事実を間接的に知る
 雨の下で自分を嗤う

その後数日間引き篭もり生活&自傷行為の再発
人格が混戦しており、一人称は「私」だが他の人格で発生している行動を時々取り始める

2月13日
 事実を受け入れる

2月15日
 晃清の私室を訪れ、真相を知る
 その日の夜、断髪

断髪後はこんな感じ

























2月16日
 断髪後の姿を初めて人前に晒す
 長さは腰まであったのから肩につく程度にまで切られた
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HN:
小慶美(シャオチンメイ)
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/03/09
職業:
一応学生
趣味:
色々
自己紹介:
幼い頃からの任●堂っ子。
闇の探検隊をプレイ中。
擬人化リクエストは消化しきれない。
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