ポケダン(探検隊)チーム『シノギリハ』・『マシュマロ』・『ひだまり』・『カクテル』のネタを殴り書くそんなブログ。
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さぁ、話を書いていこうか
*****
9番道路。この辺では滅多に見かけることのない種が、其処にいた。
黄色と黒の色彩が目立つ、一頭のエレキブル。
レイインは道路の脇にある草むらをガサガサと左右に掻き分けながら足を進めていた。
何故、そんな所にいるのかなんて、理由は……ない。ただ本人が気まぐれに、ただ気分のままに散策していただけである。
なのに。
(――何だ?)
ピクリと、自分の中の何かが反応した。
瞬間的に眉をひそめ、しかし足はそのまま歩を進めていく。
感じる。
複数の気配が、視線が、自分に向いていると言うのを。
「その辺では見かけることがない」という“物珍しさ”で向けられる視線ではない。
それは一つの“獲物”に狙いを定めている“狩人(ケモノ)”の視線だった。
自分が動くたびに、視線は動きを見せる。
(……確実に、こっちに用があるみたいだな)
「用があるんだったら出て来な!」
レイインは遂に口を開く。吐き出された低い声には僅かな怒気が孕み、複数の視線に対し、イラついているのが伺えられた。
彼の声に反応して、視線の正体が次々と姿を現す。
それは、ポケモン。
赤い身体を持ち、複数の刃を己が身体に携えたポケモン達。
その数は10、20、30と次々と増えていった。
(んーと、こいつ等は……? あぁ、コマタナってやつか)
「そういやこの辺にはこういう奴が住んでるんだっけ」と、彼をこの地方へ招き寄せた男から聞いた情報を思い出す。といっても、大した情報は教えてもらっておらず「あとは現地で見てこい」という他者に丸投げた情報であったため、役には立たない。
そうやって考え事をしていた最中、複数のコマタナは己の刃で彼を斬りつけようと飛び出してきた。
「うわっ っと……、あぶねぇなぁ」
しかし、彼等(彼女等?)の攻撃は、レイインに掠ることなく容易く流されていく。それに腹を立てたコマタナ達はまた攻撃、レイインが流す、コマタナが攻撃する、また流すを繰り返しながら草むらを駆けていく。
(…………?)
レイインはコマタナ達の動きに違和感を覚えた。
彼等(彼女等?)は自分に攻撃をしようとしている、ソレが本気のものであることも判る。だが……
(攻撃を目的としていると言うより……)
(――“誘導”、している……?)
視界の端に洞窟が一つ。レイインはそのままの勢いで其処へ入った。
遠くで、誰かが不敵な笑みを浮かべているなんて知らぬまま。
洞窟内には明かりがなく、真っ暗闇が広がっている。
お互いに、自身の姿も確認できなければ敵の姿も視認できない。
ゴツゴツとした感触の残る壁に身を預けながら、レイインは己の状況を整理していた。その片手は壁に添えられ、電気から発生する磁力をもって空間を把握し始めている。
(結構入り組んだ空間になってるな…… コマタナ達は――まだ半径20m内には来てないな、金属を所持してるから、気持ち把握しやすくて何よりだ)
「にしても」レイインは考える。
(一体何の目的をもってあいつ等はオレを襲撃したんだ……?)
イッシュ地方に来てそれほど長くない彼に、心当たりと言うものは殆ど無いと言って良い(“皆無”とも言い切れないのは自覚しているが)。
こっちに来てから“殺し”の仕事は無いから、少なくとも遺族による報復ではないだろう。
(なら、何――)
「余所見とは随分と余裕だなぁっ!!」
「!?」
ギンッと高い金属音が空間を響かせる。
ギリギリ攻撃自体を回避できたものの、そこから発された風圧が、彼の毛を少しばかり切り取った。
レイインは何回か横に跳び、暗闇の中で自分を斬りつけようとした存在の確認を試みる。
それは自分に向けられた声から察するに、男。自身の電気、そして其処から派生する磁力の情報から、その肉体はコマタナ達よりもうんと高く、背丈はほぼ自分と同じか少し上。その両手には剣がそれぞれ一本ずつ携えられ、顔こそは未だ把握ができない。纏う気配は“異常”としか言いようが無いくらいに、狂気が孕んでいた。
「暫く戦いに身を置いてなかったから、鈍ってんのか?」
「――いったい何者だテメェ……?」
彼の言葉に、男はただクツクツと笑う。
その笑い声に、レイインの中の何かがざわつき始める。
「“誰”だって? 覚えてないのか……そりゃ無理もねぇ、今の俺はお前も見た事が無い姿だもんなぁ…………っ」
男は笑う。
ただただ笑う。
狂気を孕んだ視線を、自分に向けながら。ただ。
「だがよぉ、」
何かが解ける音が聞こえたのと共に、ザリ、と足元の土を蹴って男はレイインの元まで一直線に駆ける。
とっさに飛び退いて距離をとり、男に電撃を放つ。
「……っ!?」
発した電撃の光で、ようやく彼は男の姿を確認する。
男の色彩はコマタナ達と似ており、彼等(彼女等?)の進化系か何かだと言うことが判明した。その肉体も逞しく、だが見せるための筋肉ではなく、動くために、戦うために効率よく鍛えられた体つきをしている。その体つきと、発される声から相手が男であることは確定された。
しかし、レイインが注目したのは其処ではない。
それは、男の“顔”。
赤と黒のツートンカラーをした長髪から覗く顔は、自分と似た顔つきをしている。
そして、自分から向かって左半分の顔は火傷によって醜く爛れ、一般人ならばとても見れたものではないだろう。
「…………ッ」
ゴクリ、と唾を呑み込む音がした。
それが、自分から発されたものだと気付くのにも、数瞬を要された。それほどに、彼は動揺していたのだ。
コレまで以上の緊張が、彼の身を襲う。
レイインは、彼は
その醜く爛れた火傷が“何”であるのかを知っている。
男の口が開く。
その姿はレイインの脇を過ぎる。
携えられた刃には、鮮血独特のぬくもりが未だ残っている。
「手前が殺した“親”の顔ぐらいは覚えておいてくれよ」
左肩から右脇に一直線の傷が走ると共に、鮮血がほとばしった。
どしゃりと崩れるレイインの姿に、飛び散る血液に目もくれず、男は続ける。
「久しぶりだなぁ、レイイン」
刃に付着した血液を舐めながら
「俺を殺した、俺の“息子”よ」
*******************************
レイイン【雷影】(エレキブル♂)、テイシン【帝辛】(キリキザン♂)
黄色と黒の色彩が目立つ、一頭のエレキブル。
レイインは道路の脇にある草むらをガサガサと左右に掻き分けながら足を進めていた。
何故、そんな所にいるのかなんて、理由は……ない。ただ本人が気まぐれに、ただ気分のままに散策していただけである。
なのに。
(――何だ?)
ピクリと、自分の中の何かが反応した。
瞬間的に眉をひそめ、しかし足はそのまま歩を進めていく。
感じる。
複数の気配が、視線が、自分に向いていると言うのを。
「その辺では見かけることがない」という“物珍しさ”で向けられる視線ではない。
それは一つの“獲物”に狙いを定めている“狩人(ケモノ)”の視線だった。
自分が動くたびに、視線は動きを見せる。
(……確実に、こっちに用があるみたいだな)
「用があるんだったら出て来な!」
レイインは遂に口を開く。吐き出された低い声には僅かな怒気が孕み、複数の視線に対し、イラついているのが伺えられた。
彼の声に反応して、視線の正体が次々と姿を現す。
それは、ポケモン。
赤い身体を持ち、複数の刃を己が身体に携えたポケモン達。
その数は10、20、30と次々と増えていった。
(んーと、こいつ等は……? あぁ、コマタナってやつか)
「そういやこの辺にはこういう奴が住んでるんだっけ」と、彼をこの地方へ招き寄せた男から聞いた情報を思い出す。といっても、大した情報は教えてもらっておらず「あとは現地で見てこい」という他者に丸投げた情報であったため、役には立たない。
そうやって考え事をしていた最中、複数のコマタナは己の刃で彼を斬りつけようと飛び出してきた。
「うわっ っと……、あぶねぇなぁ」
しかし、彼等(彼女等?)の攻撃は、レイインに掠ることなく容易く流されていく。それに腹を立てたコマタナ達はまた攻撃、レイインが流す、コマタナが攻撃する、また流すを繰り返しながら草むらを駆けていく。
(…………?)
レイインはコマタナ達の動きに違和感を覚えた。
彼等(彼女等?)は自分に攻撃をしようとしている、ソレが本気のものであることも判る。だが……
(攻撃を目的としていると言うより……)
(――“誘導”、している……?)
視界の端に洞窟が一つ。レイインはそのままの勢いで其処へ入った。
遠くで、誰かが不敵な笑みを浮かべているなんて知らぬまま。
洞窟内には明かりがなく、真っ暗闇が広がっている。
お互いに、自身の姿も確認できなければ敵の姿も視認できない。
ゴツゴツとした感触の残る壁に身を預けながら、レイインは己の状況を整理していた。その片手は壁に添えられ、電気から発生する磁力をもって空間を把握し始めている。
(結構入り組んだ空間になってるな…… コマタナ達は――まだ半径20m内には来てないな、金属を所持してるから、気持ち把握しやすくて何よりだ)
「にしても」レイインは考える。
(一体何の目的をもってあいつ等はオレを襲撃したんだ……?)
イッシュ地方に来てそれほど長くない彼に、心当たりと言うものは殆ど無いと言って良い(“皆無”とも言い切れないのは自覚しているが)。
こっちに来てから“殺し”の仕事は無いから、少なくとも遺族による報復ではないだろう。
(なら、何――)
「余所見とは随分と余裕だなぁっ!!」
「!?」
ギンッと高い金属音が空間を響かせる。
ギリギリ攻撃自体を回避できたものの、そこから発された風圧が、彼の毛を少しばかり切り取った。
レイインは何回か横に跳び、暗闇の中で自分を斬りつけようとした存在の確認を試みる。
それは自分に向けられた声から察するに、男。自身の電気、そして其処から派生する磁力の情報から、その肉体はコマタナ達よりもうんと高く、背丈はほぼ自分と同じか少し上。その両手には剣がそれぞれ一本ずつ携えられ、顔こそは未だ把握ができない。纏う気配は“異常”としか言いようが無いくらいに、狂気が孕んでいた。
「暫く戦いに身を置いてなかったから、鈍ってんのか?」
「――いったい何者だテメェ……?」
彼の言葉に、男はただクツクツと笑う。
その笑い声に、レイインの中の何かがざわつき始める。
「“誰”だって? 覚えてないのか……そりゃ無理もねぇ、今の俺はお前も見た事が無い姿だもんなぁ…………っ」
男は笑う。
ただただ笑う。
狂気を孕んだ視線を、自分に向けながら。ただ。
「だがよぉ、」
何かが解ける音が聞こえたのと共に、ザリ、と足元の土を蹴って男はレイインの元まで一直線に駆ける。
とっさに飛び退いて距離をとり、男に電撃を放つ。
「……っ!?」
発した電撃の光で、ようやく彼は男の姿を確認する。
男の色彩はコマタナ達と似ており、彼等(彼女等?)の進化系か何かだと言うことが判明した。その肉体も逞しく、だが見せるための筋肉ではなく、動くために、戦うために効率よく鍛えられた体つきをしている。その体つきと、発される声から相手が男であることは確定された。
しかし、レイインが注目したのは其処ではない。
それは、男の“顔”。
赤と黒のツートンカラーをした長髪から覗く顔は、自分と似た顔つきをしている。
そして、自分から向かって左半分の顔は火傷によって醜く爛れ、一般人ならばとても見れたものではないだろう。
「…………ッ」
ゴクリ、と唾を呑み込む音がした。
それが、自分から発されたものだと気付くのにも、数瞬を要された。それほどに、彼は動揺していたのだ。
コレまで以上の緊張が、彼の身を襲う。
レイインは、彼は
その醜く爛れた火傷が“何”であるのかを知っている。
男の口が開く。
その姿はレイインの脇を過ぎる。
携えられた刃には、鮮血独特のぬくもりが未だ残っている。
「手前が殺した“親”の顔ぐらいは覚えておいてくれよ」
左肩から右脇に一直線の傷が走ると共に、鮮血がほとばしった。
どしゃりと崩れるレイインの姿に、飛び散る血液に目もくれず、男は続ける。
「久しぶりだなぁ、レイイン」
刃に付着した血液を舐めながら
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誕生日:
1990/03/09
職業:
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趣味:
色々
自己紹介:
幼い頃からの任●堂っ子。
闇の探検隊をプレイ中。
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